生きた建築!大阪のレトロビルを散策。

生きた建築!大阪のレトロビルを散策。
更新日:2019/12/24

 

 

わたしたちの事務所がある大阪市西区は、大阪市中央区からきた道路が続いています。

土佐堀川に沿って斜めにカーブする“西区の地形”に“中央区の賽の目”を合わせたので、

完成した地図のところどころに、ちょっといびつな形をしたエリアができました。

そんなエリアを最大限に生かせるように知恵を絞り建てられた建物は、

やっぱりちょっと特殊な形をしています。

“建築デザイン”に投資がされはじめた1930年代当時の流行を織り交ぜたオフィスビルが設計され

現代では、大阪の生きた建築”レトロビル”として愛されています。

 

 

船町ビル en 1937 西区江戸堀1-25-23

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ビルとビルの隙間に体育座りをして、すっぽりはまっているように見えませんか?

ここがすきなの。と聞こえてきそうで、胸がキュンとします。

 

歴史ある建物といえば、設計士の名前が添えられているイメージがありますが

西区のオフィスビルは街なかの工務店が設計したものが多く、

資料は残されておらず“設計者不詳”なことも。船町ビルもしかりです。

 

 

旧荒川帝釈ビル

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尖ったビルのかたちは、鋭角な敷地のかたちぴったりに設計されているから。

明治6年創業のトロフィーやさんが2015年までずっと営業されていたビルです。

営業が終わり数年後に取り壊され、今は写真と思い出でよみがえるビルとなりました。

 

 

 山内ビル en 1930 西区土佐堀1-1-4

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アールデコな装飾にアーチ状の玄関。土佐堀川沿いに面した洋館。

当初、法律事務所として建てられたビルです。

洋食屋さんや洋菓子屋さんなどが歴史のバトンを繋いでいます。

 

高岡伸一先生のガイドで、“生きた建築”を体感

 

今回は、近畿大学建築学部准教授の高岡伸一先生のガイドいただき

散策した内容をまとめました。

高岡先生は、『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称:イケフェス大阪)』の実行委員会事務局長を務められている方。

高岡先生のお話しを聞きながらレトロビルを見て周っていると、

しだいにレトロビルが大切に育まれ年を重ねた”生き物”のように感じてきて、

醸し出される慇懃なたたずまいに、ただただ憧れを抱いてしまうのでした。

 

最寄り駅は、大阪メトロ四ツ橋線肥後橋駅。散策は30分もかからないので

ベビーカーですこし散策するのもおすすめです。

よかったら、ちょっと足を伸ばして散策してみてくださいね。

 

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