猪名川町の4月の風物詩といえば、“おひなまつり”。
4月におひなまつりをする伝統が今も残るこの地域ならでは、
雛人形を桜や菜の花と楽しむことができます。
おひなまつりの会場は、1903年に建てられた茅葺屋根の静思館。
国の有形文化財に指定されています。
ピンクのぼんぼりで、おひなまつりムード全開。
時代をさかのぼり全国津々浦々、さまざまなジャンルのおひなさまが集まっていました。
フェルトでつくられた“つるし雛”
私が会場で一番心惹かれたのが
フェルトでつくられたシンプルかわいい “つるし雛”。
ひとつひとつのモチーフには、たくさんの願いがこめられています。
花 : お花のように可愛く育ちますように
柿 : 福や幸せを“かき取る” 栄養価が高く滋養があることから子供の健やかな成長を願う
鯛 : 暮らしの中におめでたい日がたくさん訪れますように(赤い色には魔除けの効果)
ネズミ : 金運に恵まれ、食に困りませんように
ウサギ : 赤い目に魔除けと護身の霊力があります
サル : 病や災いが去る
モモ : 花、葉、種すべてに薬効があるモモ。邪気・悪霊を払い、延命長寿の願
<< 参考文献: つるしびな大百科 http://www.tsurushi.jp/imi/index.html >>
こどもが成長するにつれて、ひな人形を出すのが億劫になりがちですが
つるし雛で簡単におひなまつりがもっと楽しめそうな予感。
あたらしい発見でした。